介護リフォームの費用ガイド介護保険の住宅改修をやさしく解説

トップ›独自助成の調査›設備別の上限額

設備別に見た、自治体独自の住宅改修助成の上限額

調査対象:政令指定都市20市+中核市62市+東京都特別区23区(計105自治体・悉皆) / 確認日:2026-09-01 / 当サイトの独自調査

金額の差が出るのは、水回りではなく「動力を使う機器」でした。浴槽の取替えを助成対象にしていた21自治体のうち、18自治体が37.9万円で1円単位まで一致しています。 便器の洋式化も17自治体が10.6万円、 流し・洗面台の取替えも20自治体が15.6万円でそろっていました。 それに対して階段昇降機は30万円から200万円まで、6.7倍に開いています。

種目ごとの上限額の一覧

「制度全体の上限額」ではなく、工事の種目ごとに定められている上限額です。 江戸川区の制度全体の上限は200万円ですが、それは階段昇降機やホームエレベーターの場合の額で、 便器の洋式化は10万6千円が上限です。上限額だけを見て、どの工事にもその額が出ると読まないでください。

種目助成する自治体上限額の幅最も多い上限額介護保険の住宅改修では
浴槽の取替え21自治体20万円〜37.9万円37.9万円(18自治体)対象外
便器の洋式化18自治体10.6万円〜16.2万円10.6万円(17自治体)対象(洋式便器等への便器の取り替え)
流し・洗面台の取替え21自治体15万円〜15.6万円15.6万円(20自治体)対象外
階段昇降機10自治体30万円〜200万円100万円(3自治体)対象外(動力を使う機器の設置)
ホームエレベーター3自治体70万円〜200万円―対象外
段差解消機1自治体200万円―対象外(動力を使う機器の設置)
手すりの取付け1自治体6万円―対象
予防給付(工事の合計枠)19自治体10万円〜20万円20万円(17自治体)認定があれば介護保険が優先
1階の床の新設2自治体35万円35万円(2自治体)対象外(新築・増築にあたる)
玄関造作物の撤去1自治体10万円―内容により対象になる場合がある
浴槽の新設1自治体37.9万円―対象外
流し・洗面台の新設1自治体15.6万円―対象外
便器の新設1自治体10.6万円―対象外
浴室の改善1自治体20万円―段差解消・床材変更の部分は対象
台所の改善1自治体13万円―対象外
便所の改善1自治体9万円―便器の取り替えの部分は対象
浴室改造1自治体30万円―段差解消・床材変更の部分は対象
便器の交換1自治体10万円―対象(洋式便器等への便器の取り替え)
IHクッキングヒーター1自治体20万円―対象外

介護保険で「対象外」の工事ほど、自治体の助成に枠があります。浴槽の取替え、流し・洗面台の取替え、階段昇降機、ホームエレベーター、段差解消機は、 いずれも介護保険の住宅改修6種類に入りません。介護保険の窓口で「対象外です」と言われた工事こそ、高齢福祉の担当課で聞き直す価値があります。

浴槽の取替え(21自治体)

介護保険の住宅改修では対象外です。 自治体独自の助成では、上限額は20万円から37.9万円まで確認できました。 このうち18自治体が37.9万円で一致しています。

自治体上限制度名但し書き
千代田区37.9万円自立支援設備改修等給付(高齢者福祉住環境整備)―
中央区37.9万円住宅設備改善給付―
港区37.9万円高齢者自立支援住宅改修給付―
新宿区37.9万円住宅設備改修―
文京区37.9万円高齢者住宅設備等改造事業(設備改造)―
台東区37.9万円高齢者住宅改修給付―
江東区37.9万円高齢者住宅設備改修給付(介護保険外)―
品川区37.9万円高齢者自立支援住宅改修設備改修給付―
目黒区37.9万円自立支援住宅設備改修給付(高齢者自立支援住宅改修給付)原文は「低浴槽への交換」
大田区37.9万円高齢者自立支援住宅改修助成事業(要支援又は要介護に認定された方)附帯工事を含む
世田谷区37.9万円高齢者向け住宅改修の助成・相談(設備改修)―
渋谷区37.9万円高齢者住宅改修給付事業(住宅設備改修給付)―
杉並区37.9万円設備給付―
豊島区37.9万円高齢者自立支援住宅改修助成事業原文は「浴槽の改修」
荒川区37.9万円住宅設備改修給付―
葛飾区37.9万円住宅設備改修費助成付帯工事を含む
江戸川区37.9万円住まいの改造助成―
八王子市37.9万円高齢者自立支援住宅改修給付(住宅設備改修給付)給湯設備等の付帯工事を含む
練馬区25万円自立支援住宅改修給付(設備改修)―
板橋区20万円板橋区高齢者住宅設備改修費助成事業―
足立区20万円高齢者住宅改修給付(設備改修・階段昇降機以外)―

便器の洋式化(18自治体)

介護保険の住宅改修では対象(洋式便器等への便器の取り替え)です。 自治体独自の助成では、上限額は10.6万円から16.2万円まで確認できました。 このうち17自治体が10.6万円で一致しています。

自治体上限制度名但し書き
目黒区16.2万円自立支援住宅設備改修給付(高齢者自立支援住宅改修給付)原文は「洋式便器交換」
千代田区10.6万円自立支援設備改修等給付(高齢者福祉住環境整備)―
中央区10.6万円住宅設備改善給付―
港区10.6万円高齢者自立支援住宅改修給付―
新宿区10.6万円住宅設備改修―
文京区10.6万円高齢者住宅設備等改造事業(設備改造)―
台東区10.6万円高齢者住宅改修給付―
江東区10.6万円高齢者住宅設備改修給付(介護保険外)原文は「トイレ改修」
品川区10.6万円高齢者自立支援住宅改修設備改修給付―
大田区10.6万円高齢者自立支援住宅改修助成事業(要支援又は要介護に認定された方)附帯工事を含む
世田谷区10.6万円高齢者向け住宅改修の助成・相談(設備改修)―
杉並区10.6万円設備給付―
豊島区10.6万円高齢者自立支援住宅改修助成事業―
荒川区10.6万円住宅設備改修給付―
練馬区10.6万円自立支援住宅改修給付(設備改修)―
足立区10.6万円高齢者住宅改修給付(設備改修・階段昇降機以外)―
江戸川区10.6万円住まいの改造助成―
八王子市10.6万円高齢者自立支援住宅改修給付(住宅設備改修給付)付帯工事を含む

流し・洗面台の取替え(21自治体)

介護保険の住宅改修では対象外です。 自治体独自の助成では、上限額は15万円から15.6万円まで確認できました。 このうち20自治体が15.6万円で一致しています。

自治体上限制度名但し書き
千代田区15.6万円自立支援設備改修等給付(高齢者福祉住環境整備)―
中央区15.6万円住宅設備改善給付―
港区15.6万円高齢者自立支援住宅改修給付―
新宿区15.6万円住宅設備改修―
文京区15.6万円高齢者住宅設備等改造事業(設備改造)―
台東区15.6万円高齢者住宅改修給付―
江東区15.6万円高齢者住宅設備改修給付(介護保険外)―
品川区15.6万円高齢者自立支援住宅改修設備改修給付―
目黒区15.6万円自立支援住宅設備改修給付(高齢者自立支援住宅改修給付)―
大田区15.6万円高齢者自立支援住宅改修助成事業(要支援又は要介護に認定された方)附帯工事を含む
世田谷区15.6万円高齢者向け住宅改修の助成・相談(設備改修)―
渋谷区15.6万円高齢者住宅改修給付事業(住宅設備改修給付)―
杉並区15.6万円設備給付車いす対応
豊島区15.6万円高齢者自立支援住宅改修助成事業原文は「流し等の改修」
荒川区15.6万円住宅設備改修給付要介護4・5で車椅子利用者のみ
練馬区15.6万円自立支援住宅改修給付(設備改修)―
足立区15.6万円高齢者住宅改修給付(設備改修・階段昇降機以外)―
葛飾区15.6万円住宅設備改修費助成―
江戸川区15.6万円住まいの改造助成―
八王子市15.6万円高齢者自立支援住宅改修給付(住宅設備改修給付)給排水設備等の付帯工事を含む
板橋区15万円板橋区高齢者住宅設備改修費助成事業―

階段昇降機(10自治体)

介護保険の住宅改修では対象外(動力を使う機器の設置)です。 自治体独自の助成では、上限額は30万円から200万円まで確認できました。 このうち3自治体が100万円で一致しています。

自治体上限制度名但し書き
江戸川区200万円住まいの改造助成―
中央区185.4万円住宅設備改善給付曲線。直線は876,000円
足立区133.2万円高齢者住宅改修給付(設備改修・階段昇降機設置)要介護4・5の方
千代田区100万円自立支援設備改修等給付(高齢者福祉住環境整備)―
台東区100万円高齢者住宅改修給付1階床の新設とはいずれか一方のみ
練馬区100万円自立支援住宅改修給付(設備改修)―
葛飾区97.9万円住宅設備改修費助成機器本体費・付属器具費。設置費は別に353,000円
江東区80万円高齢者住宅設備改修給付(介護保険外)―
品川区40万円高齢者自立支援住宅改修設備改修給付原文は「昇降機の設置」
渋谷区30万円高齢者住宅改修給付事業(住宅設備改修給付)―

ホームエレベーター(3自治体)

介護保険の住宅改修では対象外です。 自治体独自の助成では、上限額は70万円から200万円まで確認できました。

自治体上限制度名但し書き
江戸川区200万円住まいの改造助成―
練馬区100万円自立支援住宅改修給付(設備改修)―
千代田区70万円自立支援設備改修等給付(高齢者福祉住環境整備)―

予防給付(工事の合計枠)(19自治体)

介護保険の住宅改修では認定があれば介護保険が優先です。 自治体独自の助成では、上限額は10万円から20万円まで確認できました。 このうち17自治体が20万円で一致しています。

自治体上限制度名但し書き
千代田区20万円介護予防住宅改修等給付(高齢者福祉住環境整備)―
中央区20万円住宅設備改善給付―
港区20万円高齢者自立支援住宅改修給付手すり・段差解消・床材変更・扉の取替え・便器の洋式化の合計
新宿区20万円自立支援住宅改修―
台東区20万円高齢者住宅改修給付―
江東区20万円高齢者住宅設備改修給付(介護保険外)―
品川区20万円高齢者自立支援住宅改修予防給付―
目黒区20万円自立支援住宅改修予防給付(高齢者自立支援住宅改修給付)―
世田谷区20万円高齢者向け住宅改修の助成・相談(予防改修)―
中野区20万円住宅改修予防給付(高齢者自立支援住宅改修等給付事業)―
杉並区20万円高齢者住宅改修給付手すりの取付工事と便器の洋式化工事。附帯用具は別枠10万円
豊島区20万円高齢者自立支援住宅改修助成事業―
荒川区20万円住宅改修予防給付―
練馬区20万円自立支援住宅改修給付(予防給付)―
足立区20万円高齢者住宅改修給付(予防給付)手すり取付け・段差解消などの改修
葛飾区20万円自立支援住宅改修費助成―
八王子市20万円高齢者自立支援住宅改修給付(予防給付)―
北区10万円高齢者住宅改造費助成(介護予防住宅改造)―
板橋区10万円板橋区高齢者住宅設備改修費助成事業―

1〜2自治体でしか確認できなかった種目

種目自治体上限但し書き
段差解消機江戸川区200万円設置のための舗装改修
手すりの取付け荒川区6万円70歳以上で介護認定を受けたことがない方
1階の床の新設台東区35万円―
1階の床の新設荒川区35万円―
玄関造作物の撤去練馬区10万円―
浴槽の新設荒川区37.9万円―
流し・洗面台の新設荒川区15.6万円―
便器の新設荒川区10.6万円―
浴室の改善中野区20万円段差解消が条件。介護保険が優先
台所の改善中野区13万円介護保険対象外。車椅子使用者向け
便所の改善中野区9万円介護保険が優先
浴室改造鹿児島市30万円―
便器の交換鹿児島市10万円原文は「便器交換」
IHクッキングヒーター千代田区20万円設置工事。卓上型の購入は20,000円

なぜ水回りだけ金額がそろっているのか

種目別の上限額を公表していた自治体は東京23区に集中していました。 そして浴槽の取替え・流し・洗面台の取替え・便器の洋式化の3種目は、区が違っても金額が1円単位まで一致しています。 共通の基準を参照している可能性はありますが、当サイトはその根拠となる通知等を確認できていません。断定はしません。

一方で階段昇降機とホームエレベーターは、金額がまったくそろっていません。江戸川区は200万円、中央区は185.4万円、足立区は133.2万円、いちばん低い渋谷区は30万円です。高額な機器ほど、自治体の判断で額が決まっているように見えます。

これは利用者にとって、いちばん金額が動くところが、いちばん読めないという意味です。浴槽の取替えなら「37.9万円だろう」と当たりを付けられますが、 階段昇降機は隣の区に引っ越すだけで自己負担が100万円以上変わり得ます。昇降機やホームエレベーターを検討している場合は、必ず自分の自治体の額を確認してください。

この調査の限界

  • 種目別の上限額は、公式サイトの記載から人手で起こしたものです。種目別の内訳を公表していない自治体は、この集計に入っていません。 「◯自治体」という数字は「その種目を助成している自治体の数」ではなく「種目別の上限額を公表していた自治体の数」です。 内訳を公表していないだけで、実際には助成の対象にしている自治体があります。
  • 北区の設備改造は、PDFからの種目別金額の読み取りが安定しなかったため、この集計から外しています。制度全体の上限は20万円です。
  • 種目名は当サイトで表記を寄せています。原文が「浴槽の改修」「低浴槽への交換」のように違う場合も「浴槽の取替え」に寄せ、原文は但し書きに残しました。 荒川区の「新設給付」のように、取替えではなく新設を対象にしている制度は別の種目として分けています。
  • 上限額であって、支給額ではありません。自己負担が1〜3割かかる制度、所得によって助成率が変わる制度が大半です。 制度ごとの所得要件は自治体独自の住宅改修助成の調査をご覧ください。
  • 制度は年度ごとに変わります。2026-09-01時点の情報です。

このデータの引用について

出典として当サイト名とこのページへのリンクを書いていただければ、数値や要点の引用は自由です。事前のご連絡も不要です。報道・研究・自治体の資料・ケアマネジャー向けの説明資料などでお使いください。

出典:介護リフォームの費用ガイド「設備別に見た自治体独自の住宅改修助成の上限額」(2026-09-01時点)
https://kaigo-reform-guide.com/data/jyosei-setsubi/

調査対象:政令指定都市20市(悉皆)+中核市62市(悉皆)+東京都特別区23区(悉皆)=105自治体

一覧表の全部または相当部分をそのまま転載される場合と、元データ(CSV・JSON)をご希望の場合は、お問い合わせから用途をお知らせください。自治体・公的機関・報道機関・研究・教育の目的であれば、原則としてそのまま無償でお渡しします。詳しくは引用ポリシーをご覧ください。

自治体のご担当者の方へ。貴自治体に関する記載は、ご連絡なしでいつでも無償でお使いいただけます。 記載が実態と異なる場合はお問い合わせからご指摘ください。 確認のうえ修正し、更新日を改めます。掲載の削除のご依頼にも対応します。

関連する調査