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介護向け浴室リフォームの費用|保険が使える工事と使えない工事の境界

公開日:2026年8月16日最終更新:2026年9月2日カテゴリ:制度・費用

浴室は、家庭内で事故がもっとも起きやすい場所のひとつです。同時に、介護リフォームのなかで費用がもっともかさみやすい場所でもあります。

理由は明快で、浴室の工事は防水と給排水が絡むため、部分的な改修が難しいからです。そして、その大がかりな部分ほど介護保険の対象外になりやすいという構造があります。

ここでは「どこまでが20万円の枠で賄えて、どこからが自己負担になるのか」を金額つきで整理します。

工事別の費用と保険の対象可否

工事内容 費用の目安 介護保険 工事日数
浴室内に手すりを設置 3万〜8万円 対象 半日〜1日
浴槽まわりに手すりを設置 3万〜8万円 対象 半日〜1日
洗い場の床を滑りにくい材に変更 10万〜20万円 対象 2〜3日
浴室入口の段差解消 5万〜20万円 対象 1〜3日
浴室の扉を引き戸・折戸に交換 8万〜20万円 対象 1〜2日
上記に伴う下地補強・給排水工事 2万〜10万円 対象(付帯工事) ─
浴槽を浅いものに交換 30万〜60万円 原則対象外 3〜5日
ユニットバスごと入れ替え 60万〜150万円 原則対象外 4〜7日
浴室暖房乾燥機の設置 10万〜25万円 対象外 1日
給湯器の交換 15万〜40万円 対象外 半日〜1日

図:浴室の工事別レンジ ── 高額な工事ほど保険の対象外になる

0万30万60万90万120万150万手すりの設置3〜8万洗い場の床材変更10〜20万入口の段差解消5〜20万扉を引き戸に交換8〜20万浴槽の交換保険対象外30〜60万ユニットバス入替保険対象外60〜150万 0万30万60万90万120万150万手すりの設置3〜8万洗い場の床材変更10〜20万入口の段差解消5〜20万扉を引き戸に交換8〜20万浴槽の交換30〜60万保険対象外ユニットバス入替60〜150万保険対象外
上の4つ(緑)を合計しても20万円台に収まります。一方、赤い2つは対象外で、ここに踏み込むと自己負担が一気に跳ね上がります。

つまり、部分改修であれば20万円の枠にほぼ収まる一方で、浴室全体を作り替える工事になると、その大部分が自己負担になります。

20万円で優先すべき工事の順番

浴室の事故は「滑る」「またぐ」「立ち上がる」の3動作で起きます。予算に限りがあるなら、この順で対応するのが効率的です。

図:予算に限りがあるときの優先順位

1洗い場の床材を滑りにくいものに変更転倒そのものの発生を減らす。効果が洗い場全体に及ぶ10〜20万2手すりを、動作が不安定な位置に絞って設置4本すべて付けると枠を圧迫する。本人の動きを見て絞る3〜8万3入口の段差を解消するまたぎ動作の負担を減らす。すのこ・かさ上げ・グレーチング5〜20万4扉を引き戸か外開きに変更する内開きは、中で倒れたときに開けられなくなる8〜20万 1洗い場の床材を滑りにくいものに変更転倒そのものの発生を減らす。効果が洗い場全体に及ぶ10〜20万2手すりを、動作が不安定な位置に絞って設置4本すべて付けると枠を圧迫する。本人の動きを見て絞る3〜8万3入口の段差を解消するまたぎ動作の負担を減らす。すのこ・かさ上げ・グレーチング5〜20万4扉を引き戸か外開きに変更する内開きは、中で倒れたときに開けられなくなる8〜20万
浴室の事故は「滑る」「またぐ」「立ち上がる」の3動作で起きます。この順番は、事故の起きやすさと工事の効果範囲から決めています。

1位:床材の変更(10万〜20万円)

浴室での転倒は、洗い場で起きることが最も多いとされています。古いタイル張りの浴室は、水と石けん分で著しく滑りやすくなります。

滑り止め加工された床シートや、クッション性のある浴室用床材に張り替えることで、転倒そのものの発生を減らせます。転んだときの衝撃も和らぎます。

費用は10万〜20万円と浴室工事のなかでは大きいものの、効果の範囲が洗い場全体に及ぶ点で費用対効果が高い工事です。

2位:手すりの設置(3万〜8万円 × 必要本数)

浴室で必要になる手すりは、目的別に位置が違います。

目的 設置位置 形状
出入口での移動 扉の内外 縦手すり
洗い場での移動 洗い場の壁 横手すり
浴槽をまたぐ 浴槽の脇の壁 縦手すり
浴槽内での立ち座り 浴槽の縁近く L字またはI字

全部付けると4本になり、20万円の枠を圧迫します。実際に本人に動いてもらい、どの動作で不安定になるかを見てから絞るのが現実的です。

浴室の壁がタイルの場合、穿孔と防水処理が必要になるため1本あたり1万〜3万円の加算があります。手すりの選び方は手すり取り付けの記事で詳しく解説しています。

3位:入口の段差解消(5万〜20万円)

浴室の入口には、水が洗面所側に流れないよう段差が設けられているのが一般的です。この段差が、またぎ動作の負担になります。

解消の方法はいくつかあります。

工法 費用 特徴
すのこを敷いて洗い場をかさ上げ 5万〜10万円 比較的安価。すのこ下の清掃が必要
洗い場の床全体をかさ上げ 10万〜20万円 排水経路の変更を伴う
グレーチング(排水溝)を設置 10万〜20万円 排水性能を確保しつつ段差解消

いずれも「段差の解消」として介護保険の対象になります。工法の比較は段差解消の記事も参考にしてください。

4位:扉の交換(8万〜20万円)

浴室の扉が内開きになっていると、中で倒れたときに扉が体につかえて開けられなくなります。 介護が必要な方の住宅では、これは実際に起こりうるリスクです。

  • 引き戸への交換 — もっとも安全。開閉に力もいらない
  • 外開きへの変更 — 廊下側にスペースが必要

いずれも「引き戸等への扉の取り替え」として介護保険の対象です。あわせてドアノブをレバーハンドルに変更する工事も対象になります。

浴槽の交換が対象外になる理由

「浴槽が深くてまたげない」という悩みは非常に多いのですが、浴槽そのものの交換は住宅改修の対象6種類に含まれていません。

図:浴槽が深くてまたげないとき、60万円の工事の前に試すこと

浴槽を交換する(工事)30万〜60万円介護保険は使えない工事期間中は入浴できない合わなくても元に戻せない浴室の解体を伴うことが多い原則、全額自己負担福祉用具で対応する浴槽台:浴槽の深さを実質的に浅くバスボード:座ったまま浴槽に入る浴槽用手すり:縁に挟んで固定シャワーチェア:立ち座りを減らす年間10万円まで/1〜3割負担住宅改修とは別枠 浴槽を交換する(工事)30万〜60万円介護保険は使えない工事期間中は入浴できない合わなくても元に戻せない浴室の解体を伴うことが多い原則、全額自己負担福祉用具で対応する浴槽台:浴槽の深さを実質的に浅くバスボード:座ったまま浴槽に入る浴槽用手すり:縁に挟んで固定シャワーチェア:立ち座りを減らす年間10万円まで/1〜3割負担住宅改修とは別枠
60万円の工事が、数万円の用具で解決することは珍しくありません。工事を決める前に、ケアマネジャーに用具での代替可否を必ず確認してください。

対象になるのは、手すり・段差解消・床材変更・扉の取り替え・便器の取り替え・付帯工事の6つだけです。浴槽の交換はこのどれにも該当しません。

ただし、自治体独自の助成では浴槽の取替えが対象になっている場合があります。当サイトで105自治体を調べたところ、21自治体が浴槽の取替えを助成の対象にしていて、うち18自治体は上限37.9万円で一致していました(千代田区・中央区・港区・新宿区・文京区・台東区・江東区・品川区・目黒区・大田区・世田谷区・渋谷区・杉並区・豊島区・荒川区・葛飾区・江戸川区・八王子市)。練馬区は25万円、板橋区・足立区は20万円です。

介護保険の窓口では対象外と言われて終わりますが、これらは高齢福祉の担当課が持っている別の制度です。種目ごとの上限額は設備別に見た自治体独自の住宅改修助成、制度全体は自治体独自の住宅改修助成の調査にまとめています。

ただし、代替手段はあります。

代替手段 制度 費用感 効果
浴槽内に踏み台(浴槽台)を置く 特定福祉用具販売 購入費の1〜3割 浴槽の深さを実質的に浅くする
浴槽の縁に挟む手すり 特定福祉用具販売 購入費の1〜3割 またぎ動作を支える
入浴台(バスボード) 特定福祉用具販売 購入費の1〜3割 座ったまま浴槽に入れる
シャワーチェア 特定福祉用具販売 購入費の1〜3割 洗い場での立ち座りを減らす

特定福祉用具販売は、年間10万円を上限に購入費の支給を受けられます(自己負担1〜3割)。住宅改修の20万円とは別枠です。

浴槽を交換する前に、これらの用具で対応できないかをケアマネジャーに相談してください。60万円の工事が、数万円の用具で解決することは珍しくありません。

ユニットバスの入れ替えを検討している場合の注意点。 「どうせ入れ替えるなら」と全面改修に進むと、総額100万円超のうち介護保険が使えるのは手すりと床材相当の部分だけになります。工事の必要性が老朽化にもある場合は、介護リフォームではなくリフォーム全体の予算計画として考えたほうが判断を誤りません。

対象外になる工事の全体像はこちらの記事で7分類にまとめています。

工事以外で改善できること

浴室の安全性は、工事をしなくても上げられる部分があります。

対策 費用 効果
脱衣所に小型ヒーターを置く 数千円〜 ヒートショック対策(浴室暖房は対象外)
照明を明るいLEDに交換する 数千円 足元が見えるようになる
給湯器の設定温度を下げる 0円 やけど防止
滑り止めマットを敷く 数千円 洗い場の転倒防止(床材変更より簡易)
入浴前に浴室を温めておく 0円 温度差を減らす

とくに照明は見落とされがちです。 加齢により、若い頃と同じ明るさでは十分に見えなくなります。段差や水たまりが見えていないことが転倒の原因になっている場合、電球を替えるだけで改善することがあります。

工事期間中の入浴をどうするか

浴室の工事は、期間中まったく入浴できなくなります。

図:着工前に決めておく、工事期間中の入浴

工事日数を見積書で確認した(床材変更2〜3日/ユニットバス4〜7日)デイサービスでの入浴を、回数を増やして対応できるか相談した近隣の入浴施設・訪問入浴サービスの選択肢を確認した冬季の工事の場合、脱衣所の暖房を確保した工事期間が延びた場合の連絡方法を業者と決めた 工事日数を見積書で確認した(床材変更2〜3日/ユニットバス4〜7日)デイサービスでの入浴を、回数を増やして対応できるか相談した近隣の入浴施設・訪問入浴サービスの選択肢を確認した冬季の工事の場合、脱衣所の暖房を確保した工事期間が延びた場合の連絡方法を業者と決めた
浴室の工事は、期間中まったく入浴できません。とくに冬場の長期工事は負担が大きいため、着工前にケアマネジャーと代替手段を決めておいてください。
工事内容 入浴できない期間
手すり設置 ほぼなし(当日のみ)
床材変更 2〜3日
段差解消 1〜3日
ユニットバス入替 4〜7日

デイサービスでの入浴、近隣の入浴施設、訪問入浴サービスなど、代替手段を着工前にケアマネジャーと相談しておいてください。とくに冬場の長期工事は負担が大きくなります。

ヒートショックは、工事より先に対処できる

浴室の事故として転倒と並んで多いのが、急激な温度差によるヒートショックです。暖かい居室から寒い脱衣所・浴室へ移動し、そこから熱い湯につかることで、血圧が短時間に大きく変動します。

図:工事なしでできる温度差対策

脱衣所に小型のセラミックヒーターを置く(3,000〜1万円)入浴前にシャワーを1〜2分出して浴室を温めておく(湯代のみ)浴槽のふたを開けて湯気を回す(0円)湯温を41℃以下に設定する(0円)一番風呂を避ける(0円)脱衣所の窓に断熱シートを貼る(1,000〜3,000円)家族が把握している時間帯に入浴する(0円) 脱衣所に小型のセラミックヒーターを置く(3,000〜1万円)入浴前にシャワーを1〜2分出して浴室を温めておく(湯代のみ)浴槽のふたを開けて湯気を回す(0円)湯温を41℃以下に設定する(0円)一番風呂を避ける(0円)脱衣所の窓に断熱シートを貼る(1,000〜3,000円)家族が把握している時間帯に入浴する(0円)
浴室暖房乾燥機は10万〜25万円かかるうえ介護保険の対象外です。温度差を減らすだけなら、上の対策で実質的にかなり近づけます。

浴室暖房乾燥機は10万〜25万円かかるうえ、介護保険の住宅改修の対象外です。しかし、温度差を減らすだけなら工事をせずに対応できます。

対策 費用の目安 効果
脱衣所に小型のセラミックヒーターを置く 3,000〜1万円 脱衣時の冷えを防ぐ
入浴前にシャワーで浴室を温めておく 0円(湯代のみ) 浴室全体の温度が上がる
浴槽のふたを開けて湯気を回す 0円 浴室が温まる
湯温を41℃以下に設定する 0円 血圧変動を抑える
一番風呂を避ける 0円 浴室が温まった状態で入れる
脱衣所の窓に断熱シートを貼る 1,000〜3,000円 放熱を減らす

入浴前に浴室を温めておくだけで、温度差はかなり縮まります。 シャワーを1〜2分出しておく、あるいは浴槽にふたをせずに湯を張るだけで効果があります。

また、入浴を家族が把握している時間帯にすることも実質的な安全対策です。ひとりで長時間浴室にいる状態を避けるだけで、異変への対応が早くなります。

浴室の広さ別に、現実的にできること

浴室の工事は、そもそもスペースが足りないと選択肢が限られます。一般的な戸建て・マンションの浴室サイズごとに、現実的な選択肢を整理します。

図:浴室のサイズで、できることが決まる

0.75坪(1216)約1.2×1.6m手すり・床材変更・扉交換介助者が一緒に入るのは難しい1坪(1616)約1.6×1.6m上記+シャワーチェアの使用車いすでの進入は難しい1.25坪(1620)約1.6×2.0m上記+介助スペースの確保在宅入浴を続けやすい 0.75坪(1216)約1.2×1.6m手すり・床材変更・扉交換介助者が一緒に入るのは難しい1坪(1616)約1.6×1.6m上記+シャワーチェアの使用車いすでの進入は難しい1.25坪(1620)約1.6×2.0m上記+介助スペースの確保在宅入浴を続けやすい
0.75坪で介助が必要な段階になると、浴室を広げる工事は大規模になり対象外です。デイサービスや訪問入浴に切り替えるほうが現実的なことがあります。
浴室のサイズ 目安 できること 難しいこと
0.75坪(1216) 約1.2m×1.6m 手すり・床材変更・扉交換 介助者が一緒に入る、シャワーチェアの常設
1坪(1616) 約1.6m×1.6m 上記+シャワーチェアの使用 車いすでの進入
1.25坪(1620) 約1.6m×2.0m 上記+介助スペースの確保 ─

介助が必要な段階になると、0.75坪の浴室では対応が難しくなります。 洗い場に介助者が立つスペースがないためです。この場合、浴室を広げる工事は大規模になり介護保険の対象外なので、デイサービスや訪問入浴の利用に切り替えるほうが現実的なことがあります。

浴室を広げるかどうかで迷ったときは、ケアマネジャーに「この広さで在宅入浴を続けられるか」を率直に相談してください。工事の判断ではなく、在宅で入浴を続けるかどうかの判断として考えるべき場面です。

分譲マンションで浴室を工事するとき

マンションの浴室工事には、戸建てにない制約があります。

  • 排水管の位置は動かせないことが多い(床下のスペースが限られる)
  • 床のかさ上げには限度がある(天井高と配管スペースの制約)
  • ユニットバスのサイズが規格で決まっている(既存と同サイズしか入らないことが多い)
  • 共用部にあたる配管には手を入れられない
  • 工事時間帯が管理規約で制限されていることがある

とくに入口の段差解消は、マンションでは選択肢が狭まります。床のかさ上げができない場合、すのこを敷く方法かグレーチング(排水溝)を設ける方法が中心になります。

工事前に、管理規約とマンションの図面を業者に見てもらうことをおすすめします。現地調査だけで判断すると、着工後に「できません」となることがあります。

見積書で確認しておくこと

浴室の工事は、防水と給排水が絡むため見積もりの内訳が分かりにくくなります。次の点を確認してください。

  • 対象工事と対象外工事の小計が分かれているか(床材変更は対象、浴槽交換は対象外)
  • 既存設備の撤去費と処分費が含まれているか
  • 防水処理の範囲が書かれているか(タイル壁への穿孔がある場合)
  • 給排水の移設が必要かどうか、必要なら金額が明記されているか
  • 工事期間と、入浴できない日数が書かれているか
  • 追加工事が発生する条件(下地の腐食など)が明記されているか

浴室は解体してみないと分からない部分があります。「解体後に腐食が見つかった場合はどうなるか」を着工前に確認しておくと、追加請求のトラブルを避けられます。ただし、着工後に判明した追加工事は事前申請に含まれていないため、原則として介護保険は使えません。

まとめ

浴室の介護リフォームは、部分改修なら介護保険の20万円でほぼ賄えます。優先順位は「床材変更 → 手すり → 段差解消 → 扉」の順が効率的です。

一方で、浴槽交換とユニットバス入替は対象外であり、その大部分が自己負担になります。またぎ動作の負担は、浴槽台やバスボードといった福祉用具で解決できる場合が多いので、工事を決める前に必ず検討してください。

浴室は工事後に元へ戻すことが難しい場所です。担当のケアマネジャーに相談し、可能であれば理学療法士・作業療法士に動作を見てもらったうえで判断することをおすすめします。制度の詳細はお住まいの市区町村の介護保険窓口にご確認ください。

よくある質問

浴室のリフォームは介護保険でどこまで賄えますか?
手すりの設置、洗い場の床材変更、入口の段差解消、扉の引き戸化までが対象です。部分改修であれば20万円の枠にほぼ収まります。一方で浴槽の交換やユニットバスの入替は対象外で、その大部分が自己負担になります。
浴槽が深くてまたげません。浴槽の交換は保険が使えますか?
使えません。浴槽の交換は対象6種類に含まれていないためです。ただし浴槽台、バスボード、入浴台といった福祉用具(特定福祉用具販売・年10万円まで)で解決できる場合が多く、60万円の工事が数万円で済むことも珍しくありません。
浴室暖房を付けたいのですが対象になりますか?
対象外です。ヒートショック対策として必要性が高くても、対象6種類に含まれないため保険は使えません。脱衣所に置く小型ヒーターで代替できないか検討してください。
浴室リフォームで優先すべき工事は何ですか?
床材の変更、手すりの設置、入口の段差解消の順が効率的です。浴室での転倒は洗い場で起きることが多く、床材の変更は効果が洗い場全体に及ぶため費用対効果が高い工事です。
浴室の扉は変えたほうがよいですか?
内開きの場合は変更を検討してください。中で倒れたときに扉が体につかえて開けられなくなるためです。引き戸または外開きへの変更は介護保険の対象です。
ユニットバスごと入れ替える場合、介護保険は使えませんか?
全体の入替自体は対象外ですが、その中に含まれる手すり設置や床材変更に相当する部分は対象になる場合があります。ただし60万〜150万円のうち保険が効くのはごく一部です。老朽化も理由にある場合は、リフォーム全体の予算計画として考えたほうが判断を誤りません。
浴室の工事期間はどれくらいですか?
手すり設置なら半日〜1日、床材変更や段差解消で2〜5日、ユニットバスの入替なら4〜7日が目安です。工事期間中は入浴できないため、デイサービスの入浴や近隣の入浴施設の利用を事前に相談しておくと安心です。

この記事の作り方

制度の記述の確認日
2026年8月19日(厚生労働省の通知および下記の一次情報を参照)
この記事で扱っていないこと
  • 浴室設備の製品比較
  • 在来浴室の施工方法の技術的解説
立場
当サイトは施工を行いません。特定の業者を有利に扱う理由がないため、 工事を減らす選択肢(福祉用具・照明の改善など)も同じ比重で扱っています。 誤りのご指摘はお問い合わせから受け付け、修正時は更新日を改めます。

参考にした一次情報

  1. 厚生労働省「介護保険における住宅改修」
  2. 厚生労働省「介護保険の給付対象となる福祉用具及び住宅改修の取扱いについて」

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